1→問題56で歩行時に骨盤挙上に働く筋として正しいのは「1.中殿筋」です。以下に各選択肢の解説を示します。
選択肢1:中殿筋
中殿筋は、骨盤の安定化と側方の骨盤挙上に非常に重要な役割を担っています。この筋肉は特に立っている片足で体重を支える際(歩行時など)に活発に働き、骨盤の片側を挙げることで歩行時のバランスを保ちます。この選択肢が正しい答えです。
選択肢2:梨状筋
梨状筋は、主に大腿骨を外旋させる働きを持ちます。歩行時の骨盤挙上に直接関与する主な筋肉ではありませんので、この筋肉が骨盤挙上を担当するというのは誤りです。
選択肢3:内閉鎖筋
内閉鎖筋も大腿の外旋や骨盤の一部の安定に関与しますが、骨盤を挙上させる主要な筋肉ではありません。この筋肉は主に骨盤底の支持に寄与します。
選択肢4:大腿方形筋
大腿方形筋は主に股関節の外旋に関与する筋肉で、骨盤の挙上には直接関わりません。この筋肉の主な機能は股関節周りの動きを助けることです。
中殿筋は歩行時のバランス維持や効率的な動きを可能にするために非常に重要な筋肉であり、骨盤の適切な位置を保持する役割を果たします。