1→脳脊髄液で満たされているのは「3.クモ膜と軟膜の間」です。これはくも膜下腔と呼ばれる部位で、以下に各選択肢の解説を示します。
選択肢1:硬膜外葉と硬膜内葉の間
この間隙は硬膜外腔と呼ばれ、脳脊髄液ではなく、主に脂肪組織や血管が存在します。この腔は主に脊髄周囲に存在し、脳では発達していません。
選択肢2:硬膜内葉とクモ膜の間
硬膜内葉とクモ膜の間に明確な空間は存在せず、この二つの膜は密接に接着しています。脳脊髄液が存在する空間はこの部位ではありません。
選択肢3:クモ膜と軟膜の間
正解です。この間隙はくも膜下腔と呼ばれ、脳脊髄液が満たされています。この腔は脳と脊髄を覆い、脳脊髄液によって中枢神経系を物理的な衝撃から保護する重要な役割を果たしています。
選択肢4:軟膜と脳実質の間
軟膜は脳の表面に密接に付着しており、軟膜と脳実質の間には脳脊髄液を含む実質の空間は存在しません。軟膜は血管を通じて脳組織への栄養供給を助ける機能を持っています。
以上の解説から、脳脊髄液が存在するのはクモ膜と軟膜の間、すなわちくも膜下腔です。この知識は、神経系の解剖学的構造を理解する上で基本的かつ重要です。