第31回柔道整復師国家試験 午前105

1→問題105に対する解説を以下のように構成します。 選択肢1：残気量の減少 加齢に伴い、実際には肺の弾性が低下し、残気量は増加する傾向があります。残気量とは、通常の呼気後に肺に残る空気の量を指し、これが増加すると呼吸効率が低下することがあります。したがって、この選択肢は誤りです。 選択肢2：大腿直筋の筋量の減少 加齢によって筋肉量は自然と減少します。特に大腿直筋のような大きな筋肉群は、使われないと筋力や筋量が顕著に減少することが知られています。この現象はサルコペニアと呼ばれ、加齢に伴う一般的な変化です。この選択肢が正しい答えです。 選択肢3：血中コルチゾール濃度の低下 実際には、加齢によってストレスホルモンであるコルチゾールの基礎レベルは増加する傾向があります。これは年齢とともに体がストレスに対してより敏感になるためです。この選択肢は誤りです。 選択肢4：大脳皮質視覚野の容積の減少 加齢に伴い脳の総体的な体積や重量は減少しますが、特に視覚野の容積が顕著に減少するかどうかは一概に言えません。視覚野の変化は主に機能的な側面での変化が顕著であり、容積の減少を特定的に示す証拠は限られています。この選択肢の表現は一部正確ではないため、誤りと言えます。 以上の分析から、正しい答えは「2」であり、加齢による大腿直筋の筋量減少は自然な生理的変化の一部です。