第31回柔道整復師国家試験 午後3

1→正解は「3.骨粗しょう症」です。これがロコモティブシンドロームの直接的な原因となる理由を説明します。 選択肢1：高血圧 高血圧は多くの健康問題を引き起こすリスクファクターではありますが、ロコモティブシンドローム（運動器症候群）の直接的な原因とはなりません。ロコモティブシンドロームは、運動器の機能障害に直接関連する状態であり、高血圧自体はこれに直結しないため、この選択肢は不正確です。 選択肢2：糖尿病 糖尿病は神経障害や血管障害を引き起こすことがあり、間接的に運動機能に影響を与える可能性がありますが、ロコモティブシンドロームの直接的な原因としては一般的ではありません。運動器障害と直接関連があるわけではないため、この選択肢も不適切です。 選択肢3：骨粗しょう症 骨粗しょう症は、骨密度と骨質の低下が特徴で、骨折リスクを高め、運動機能の低下を引き起こすことがあります。骨粗しょう症による骨の脆弱性は、転倒や骨折を引き起こしやすくし、これが運動機能の低下に直接つながるため、ロコモティブシンドロームの発症に直結します。この選択肢は正確で、答えとして正しいです。 選択肢4：脂質異常症 脂質異常症は心血管疾患のリスクを高める要因ですが、ロコモティブシンドロームの直接的な原因とはなりません。脂質異常症自体が運動器の障害に直接関連するわけではないため、この選択肢も不正確です。 以上の解説から、骨粗しょう症がロコモティブシンドロームの直接的な原因となることが明らかになります。