第31回柔道整復師国家試験 午後5

1→選択肢1：うつ病 うつ病は、気分障害（ムード障害）の一種で、主に悲しい気持ちや喪失感、無価値感、強い疲労感、睡眠障害、食欲不振または過食、集中力の低下などの症状があります。うつ病はその気分の持続的な低下が特徴であり、治療には薬物療法や心理療法が用いられることが一般的です。この選択肢は正しい答えです。 選択肢2：過食症 過食症は摂食障害の一種で、大量の食物を短時間で摂取することを特徴とします。摂食後に罪悪感や自己嫌悪を感じることがありますが、これは気分障害ではなく、摂食障害に分類されます。この選択肢は誤りです。 選択肢3：認知症 認知症は記憶障害、判断力の低下、言語能力の障害などを特徴とする症状群です。認知機能の低下が主であり、これは気分障害ではなく、神経退行性疾患の一つとして扱われます。この選択肢も誤りです。 選択肢4：統合失調症 統合失調症は、現実の歪曲（妄想、幻覚）、思考の乱れ、感情の鈍化などが特徴的な精神疾患です。この病気は思考や知覚に異常が現れる精神疾患であり、気分障害ではありません。この選択肢も誤りです。 以上の分析から、気分障害に分類されるのは「1.うつ病」のみであり、この選択肢が正しいです。