1→スタンダードプリコーションとは、全ての患者を感染性微生物を有する可能性があるものとして扱い、感染防止対策を講じるべきだというアプローチです。このプリコーションに基づき、医療環境において様々な素材や物品に接触する際は特別な注意が必要とされます。
解説:
選択肢1:病室のテレビ
病室のテレビは全ての患者や訪問者に共通して触れられる物品ですが、直接感染性微生物が付着しているとは限りません。しかし、定期的な清掃と消毒が推奨されます。
選択肢2:未使用の注射針
未使用の注射針は無菌状態で保管されており、感染性微生物を含んでいるとは考えられません。ただし、使用後は感染のリスクがあるため、適切な廃棄が求められます。
選択肢3:患者の膿が付着したリネン
患者の膿は感染性微生物を多量に含む可能性が高く、このようなリネンは感染のリスクを考慮して扱う必要があります。スタンダードプリコーションにおいて、特に注意深く管理し、感染防止策を講じるべきアイテムです。
選択肢4:医療者の汗を拭いたタオル
医療者の汗自体は通常、感染性微生物を直接含んでいるわけではありませんが、医療環境においては個人衛生を徹底するため、使い捨ての物や個人用の物を使用することが望ましいです。それにより、クロスコンタミネーションのリスクを減らすことができます。
以上の点から、感染性微生物を含んでいるものとして最も注意が必要なのは、「3.患者の膿が付着したリネン」です。この選択肢がスタンダードプリコーションの観点から正しい扱いが求められる具体例であり、適切な感染防止対策が不可欠です。