1→選択肢1:破傷風では開口障害がみられる。
破傷風はクロストリジウム・テタニ菌による感染症で、神経毒素が原因で筋肉の痙攣を引き起こします。特に顎の筋肉が硬直することによる「開口障害」(ロックジョー)が典型的な症状です。この選択肢は正しいです。
選択肢2:丹毒はウェルシュ菌によるものが多い。
丹毒は主にA群β溶血性連鎖球菌によって引き起こされる皮膚感染症です。ウェルシュ菌(クロストリジウム・ペルフリンゲンス)は主に食中毒やガス壊疽を引き起こすことが知られており、丹毒の一般的な原因菌ではありません。この選択肢は誤りです。
選択肢3:肺アスペルギルス症では菌球形成がみられる。
肺アスペルギルス症は、アスペルギルス属の真菌による感染症で、免疫機能が低下している個人に多く見られます。この感染症の一形態として、肺内に菌球(真菌の塊)が形成されることがあります。この選択肢は正しいです。
選択肢4:化膿性骨髄炎は黄色ブドウ球菌によるものが多い。
化膿性骨髄炎は、主に黄色ブドウ球菌によって引き起こされる感染症で、骨の骨髄部分が感染することにより発症します。この選択肢は正しいです。
以上の分析から、誤っている選択肢は「2」であり、丹毒はウェルシュ菌ではなく、主にA群β溶血性連鎖球菌によって引き起こされます。