第31回柔道整復師国家試験 午後61

1→答えは「3.ケーラー（Kohler）病」です。 選択肢1：セーバー（Sever）病 セーバー病は子供の成長期によく見られる病気で、かかとの骨（踵骨）の成長板に炎症が生じる疾患です。これは無腐性壊死とは異なり、主に炎症によるもので、一時的な症状です。 選択肢2：ブラント（Blount）病 ブラント病は、膝の成長障害に関連する病気で、特に脛骨の成長異常が特徴です。これにより脛骨が正常に発育しないため、下肢の変形が引き起こされますが、これも無腐性壊死とは異なります。 選択肢3：ケーラー（Kohler）病 ケーラー病は子供の足の舟状骨に無腐性壊死を引き起こす疾患です。この病気では舟状骨の血流が一時的に低下し、その結果として骨組織が壊死します。これが回復過程で再び血流が改善されると、骨は再生されます。この選択肢が正確で、問題の正解です。 選択肢4：ペルテス（Perthes）病 ペルテス病は、小児期に股関節の大腿骨頭に無腐性壊死が起こる疾患です。これは大腿骨の一部が血流不足により壊死し、その後再生されるプロセスを経ますが、足の舟状骨とは関連がありません。 以上の解説から、足の舟状骨が無腐性壊死となる症状は「ケーラー（Kohler）病」であるため、選択肢3が正しいです。