1→選択肢1: 好発部位は第7頚椎である。
この選択肢は誤りです。頚椎の椎体圧迫骨折は、特にC5からC7の頚椎で見られることが多いですが、最も一般的に影響を受けるのはC6やC7よりもC2(軸椎)やC4であることが多いです。
選択肢2: 椎体は楔状変形をきたす。
この選択肢は正しいです。頚椎の椎体圧迫骨折では、衝撃によって椎体前部が圧迫されることが多く、楔状変形をきたすことがあります。これは椎体が前方に向かって高さが減少する現象を指し、X線画像で確認することができます。
選択肢3: 後縦靭帯が損傷されやすい。
この選択肢は一般的ではありません。後縦靭帯の損傷は、頚椎の椎体圧迫骨折よりも、頚椎の脱臼やその他の種類の骨折(例えば横突起骨折など)に伴う場合が多いです。後縦靭帯の損傷は脊髄への影響も潜在的に持ちますが、圧迫骨折自体には直接的に関連しないことが多いです。
選択肢4: 中心性脊髄損傷が生じやすい。
この選択肢も誤りです。中心性脊髄損傷は、交通事故や激しい衝撃が原因で発生することがあり、特に「中心性脊髄症候群」として知られていますが、これは頚椎の圧迫骨折よりも脱臼やその他の複雑な骨折に伴うことが多い症状です。
以上の解説から、頚椎の椎体圧迫骨折で正しいのは「椎体は楔状変形をきたす」という選択肢2であることが分かります。他の選択肢は頚椎圧迫骨折の典型的な特徴や結果としては不適切です。