1→1) ヒポクラテス法では術者は患者の後方に位置する。 - これは誤りです。ヒポクラテス法は脱臼した肩の整復に用いられる手技のひとつで、術者は患者の前方に位置し、脱臼した側の腕を持って施術します。
2) 口外法では術者の母指球をオトガイ部にあてる。 - これは誤りです。口外法は顎関節脱臼の整復手技であり、術者は患者の口腔内の下顎臼窩上縁の前方に母指を配置し、その他の指は下顎下縁に位置します。オトガイ部に母指球をあてるのはこの手技ではありません。
3) 整復中は患者に発声しないよう指示する。 - これは誤りです。発声を制し整復に集中することは、治療において他の多くの場合に適用されるかもしれませんが、これが特定の病名や陽性とされる検査・所見を示すわけではありません。整復中に発声を控えさせるのは総合的な施術の一環であり、特定の症状や検査に直接関連するものではないため、この問題の文脈においては正しい組合せとは言えません。
4) 整復後はオトガイ部を把持する。 - 選択肢4が正解です。顎関節脱臼の整復後にオトガイ部(顎の前突出した部分)を把持するのは整復後の状態を維持するための典型的な手技です。顎関節の正常な位置に戻した後、脱臼を予防するためにオトガイ部を支えます。