第21回国家試験 午後21
72歳の男性。前立腺癌の既往がある。3か月前から背部痛があったが我慢していた。
2週前から右足のしびれが出現し施術を受けていたところ、昨日から下肢に力が入らず歩行困難になったと訴えている。
診察では左下肢の運動は可能だが、右膝関節の伸展および足関節の自動運動が困難で、胸部以下に感覚障害を認めた。
正しいのはどれか。
正解!
不正解 答え 3
1→解説3を参照
2→解説3を参照
3→前立腺癌の既往歴があり背部痛があるということに着目することが大事になります。
圧迫性脊髄障害は、癌の転移によって発症し背部痛があるということから選択肢の中ではこれが疑われます。
さらに、運動はできているので完全麻痺ではありませんし、下位腰椎の病変であるなら胸部に感覚麻痺は現れません。
腰椎の間欠牽引は、ヘルニアの処置であるためこの問題の症状には当てはまりません。
4→解説3を参照