第28回国家試験 午後122
30歳の男性。3か月前からランニングを始めた。左膝の運動痛が出現したため来所した。膝関節の外側に軽度腫脹がみられた。膝蓋跳動は陰性であった。膝関節屈曲位で大腿骨外顆よりやや近位を圧迫しながら膝関節を伸展させると疼痛が再現された。 考えられるのはどれか。
正解!
不正解 答え 4
1→「4」の解説を参照。
2→「4」の解説を参照。
3→「4」の解説を参照。
4→「膝関節屈曲位で大腿骨外顆よりやや近位を圧迫しながら膝関節を伸展させると疼痛が再現された。」部分で、グラスピングテスト陽性と捉え、腸脛靭帯炎を考える。
腸脛靭帯炎はランナー膝とも言われるほど、ランニング選手に多くみられます。また、腸脛靭帯の運動時痛の特徴は初期では疼痛を感じず、徐々に痛みを伴うため、慢性化しやすいです。