40歳の女性。3か月前からマラソン大会に向けランニングを始めた。1週間前からランニング中に右膝関節部に疼痛を感じるようになった。特に腫脹はみられず、図のように大腿骨外顆やや近位を圧迫しながら膝関節を伸展させると疼痛が誘発された。考えらえるのはどれか。
1→ジャンパー膝は、膝の屈伸運動で発症しやすくバスケやバレーなどで多くみられます。
2→腸脛靭帯炎では、初期発症時は痛みを感じづらく徐々に痛みを発症しやいです。
図は、腸脛靭帯炎の徒手検査法であり、膝を90度屈曲して外顆部で腸脛靭帯を押さえてから膝を伸展していくと、疼痛が誘発されるgrasping testです。
3→膝の回旋動作やコンタクトスポーツで発症しやすいです。
4→膝外側側副靭帯損傷は膝関節が内反方向に外力が加わった際に発症し、腸脛靭帯炎では足部の回内に伴い膝関節の外反方向に外力が加わった際に発症します。