第20回国家試験 午後104
35歳の男性。7日前、重量物を持ち上げた際、強い腰部および右下肢痛が出現し、歩行困難となった。
現在、脊柱起立筋部に緊張感があるものの、棘突起の叩打痛もなく、腰痛は消失し、歩行の異常はみられない。
体幹を右回旋位で伸展させると右大腿後面から下腿後面にかけて放散痛がみられた。
右足部外側の感覚障害、足母指底屈筋力の低下が認められた。膝・足クローヌスは認められなかった。
他に認められる右下肢の所見はどれか。
正解!
不正解 答え 3
1→「3」の解説を参照
2→「3」の解説を参照
3→体幹を右回旋位で伸展させると右大腿後面から下腿後面にかけて放散痛がみられることから、ケンプテストの陽性所見があると考えられ腰椎椎間板ヘルニアと想定できる。また、右足部外側の感覚障害、足母指底屈筋力の低下が認められることから、L5・S1ヘルニアと考えられる。よって、アキレス腱反射は減弱するため選択肢3が正しい。
選択肢1は上位腰椎椎間板ヘルニアで、選択肢2・4は錐体路障害でみられるため誤り。
4→「3」の解説を参照