1→ミッデルドルフ副子固定は一般に上腕骨の骨幹部骨折治療に使用されます。これは外固定装置の一種で、骨折部分の安定化を提供するために骨の外側に金属ピンを挿入し、これらを外側のバーで連結する方法です。それぞれの選択肢に対して、その解説を以下に示します。
1) 鎖骨外端部骨折: ミッデルドルフ副子固定は通常、鎖骨外端部骨折には使用されません。鎖骨外端部骨折の治療には通常、スリングやフィギュアエイトバンドなどの保守的治療や内固定が適用されます。
2) 上腕骨骨幹部骨折: 選択肢2が正解です。上腕骨骨幹部における骨折の固定にはミッデルドルフ副子固定が使用されることがあります。これは特に重篤な骨折や複雑骨折の場合に有効であり、動きを制限しつつ骨折の安定化を図ることができます。
3) 前腕骨骨折: 前腕骨骨折の治療には通常、ミッデルドルフ副子固定は使用されません。治療にはギプス固定やプレートを用いた内固定が好まれますが、特定の状況では外固定装置が使われることもあります。
4) 中手骨頸部骨折: 中手骨頸部骨折にはミッデルドルフ副子固定は適用されません。このタイプの骨折にはギプスやスプリントによる固定、場合によっては手術によるピン固定が用いられます。
したがって、ミッデルドルフ副子固定が最も適しているのは上腕骨骨幹部骨折の治療であり、選択肢2が正解です。
