1→歩行サイクルは大きく分けて立脚期と遊脚期に分けられますが、ここでの重心の動きを考えるには立脚期内の足の接地関連の段階に注目します。
1) 踵接地: 正常歩行時、踵接地は立脚期の始まりを示します。この段階では、一足が地面に接触する瞬間であり、体重を支える準備をしていますが、まだ前の足が地面を離れていないため、重心は比較的低い位置にあります。
2) 足底接地: 足底接地は踵接地の次に起きるフェーズで、足全体が地面に接地している状態です。しかし、この段階でもまだ重心は最も高い位置には達していません。
3) 立脚中期: 立脚中期は一足が完全に体重を支えている段階で、この時に体の重心は歩行サイクル中で最も高い位置に達します。片足が体重を全て支えるため、体はその足の側に傾斜し、重心をその足の上に乗せます。したがって、選択肢3が正解です。
4) 踵離地: 踵離地は立脚期の終わりごろに起こり、次の遊脚期へと移行する準備段階です。この時、重心は下降を始め、次第に低くなります。そのため、重心が最も高い時期ではありません。