1→脳卒中のリハビリテーション治療では、患者の安定した生理状態が確認された上で、積極的な練習が進められます。以下に各選択肢についての解説を行います。
1) 安静時収縮期血圧160mmHg
これは高血圧の基準にはあたりますが、脳卒中後のリハビリテーション治療では、比較的安全な範囲内と見なされる場合があります。ただし、非常に高い血圧や不安定な血圧は危険であり、練習を行う前に適切な医療的管理が求められます。選択肢1が正解です。
2) 安静時拡張期血圧130mmHg
安静時拡張期血圧が130mmHgは正常範囲を超えており、重度の高血圧を示しています。これはリハビリテーションの際に危険な状態である可能性が高く、積極的な練習を行う前に血圧のコントロールが必要です。
3) 安静時脈拍130回/分
安静時脈拍が130回/分は正常な安静時脈拍範囲(通常は約60-100回/分)を超えています。これは心拍の異常や心身の状態が安定していないことを示しており、リハビリテーション治療を進めるには不適切かもしれません。
4) 体温39.0°C
体温が39.0°Cは発熱を意味しており、何らかの感染症や炎症が存在する可能性があります。このような状態では、患者の体に追加のストレスを与えることなく、先に原因となる病状の治療を優先すべきで、積極的な練習は避けるべきです。
以上の解説から、安定していて比較的安全なのは「選択肢1の安静時収縮期血圧160mmHg」です。ただし、患者の状態によってはこの値も適切な医療的評価の下で慎重に扱われるべきです。