1→答えは「2.肩鎖関節脱臼」です。小児が急に腕を動かさなくなった状況で考えるべき原因として最も考えにくいものを選びます。
選択肢1:鎖骨骨折
小児の鎖骨骨折は一般的であり、転倒や直接的な打撃により発生することがあります。鎖骨骨折は、痛みや腕の動かしにくさを引き起こす可能性があるため、この選択肢は考えられます。
選択肢2:肩鎖関節脱臼
肩鎖関節脱臼は、小児では比較的まれです。成人においては、重度の外力が加わった際に見られることが多いですが、小児においてはそのような外力に晒されることは少ないため、他の選択肢と比較して考えにくいです。
選択肢3:上腕骨顆上骨折
上腕骨顆上骨折は小児に多く見られる骨折で、特に活発に活動する子供に見られます。転倒して手をついた際に発生することが多く、腕の痛みと使用障害を引き起こすため、この選択肢は非常に考えられます。
選択肢4:肘内障
肘内障(肘がかみ合わない状態、いわゆる「ナースメイドエルボー」)は、小児に頻繁に見られる状態で、特に幼児期には急に腕を引っ張られたり、ひねられたりすることで発生します。これにより、腕の動かしにくさや痛みが生じるため、この選択肢も考えられます。
以上の解説から、小児が急に腕を動かさなくなった状況で最も考えにくいのは「肩鎖関節脱臼」である選択肢2です。これは、比較的まれであり、また発生するには比較的大きな外力が必要であるため、他の一般的な原因に比べて起こりにくいです。