1→1) 骨癒合は不良である。
- 選択肢1が正解です。第5中足骨基部裂離骨折では、多くの場合は適切な治療により良好な骨癒合が期待できます。この骨折は、いわゆる「ジョーンズ骨折」とは異なり、足部の負荷を比較的少なくして治療すれば、通常は問題なく癒合します。
2) リスフラン関節捻挫との鑑別を要する。
- これは正しいです。第5中足骨基部骨折はリスフラン関節捻挫と似ており、診断で混同されることがあります。リスフラン関節は中足骨と中足根骨の間の関節で、ここに損傷が生じると症状が似てくるため鑑別が必要です。
3) 下駄骨折と呼ばれる。
- この選択肢も正しいです。第5中足骨基部裂離骨折は、外部からの直接的な外力よりも、足をひねるなどの間接的な力によって起こることが多く、「アビュルジョン(Avulsion)骨折」または俗に「下駄骨折」とも呼ばれます。
4) 短腓骨筋の急激な収縮で発生する。
- 選択肢4も正しい説明です。短腓骨筋は、足の外側に位置する筋肉で、足首を外反させる動作に関わっています。その筋肉が急激に収縮することにより、その腱が付着している第5中足骨基部に強い力が加わり、裂離骨折が発生することがあります。