1→男性の尿道括約筋がどこに存在するかを問うもので、「3.横隔膜部」が正解です。以下に各選択肢の解説を示します。
選択肢1:壁内部
この選択肢は少し不明瞭ですが、尿道の壁内にある筋肉として解釈すると、尿道の壁は多くの筋層で構成されていますが、特定の括約筋として機能する部位は「横隔膜部」に特定されます。尿道の壁内部には滑らかな筋肉が存在しますが、これは自律神経の制御下にあります。
選択肢2:前立腺部
前立腺部には内尿道括約筋が含まれますが、これは自律神経によって制御されるものであり、積極的に尿の流れを制御する主要な尿道括約筋とは異なります。この部位の括約筋は不随意で、主に前立腺液の流れを調節する役割があります。
選択肢3:横隔膜部
正解です。横隔膜部に位置する尿道括約筋は、尿道の流れを積極的に制御する外尿道括約筋と呼ばれる筋肉で、これは随意制御下にあります。この部位は尿の保持と排泄を直接制御する重要な役割を担っています。
選択肢4:海綿体部
海綿体部は尿道を取り囲む組織で、勃起の際に重要な役割を果たしますが、尿道括約筋の位置としては不適切です。この部位には尿を制御する括約筋は存在しません。
以上の解説から、問題66の正答は「横隔膜部」となります。男性の尿道横隔膜部に位置する外尿道括約筋は、尿の自主的な制御に不可欠で、この筋肉の機能不全は尿失禁などの問題を引き起こす可能性があります。