1→選択肢1:好発部位は脛骨中央部である。
脛骨中央部は確かに骨折がよく起こる部位の一つですが、この選択肢は最も好発するとは特定できないため、正確ではないかもしれません。脛骨の骨折は中央部だけでなく、下部の遠位1/3部分でも頻繁に発生します。
選択肢2:横骨折は前方凸変形となりやすい。
横骨折は通常、直接的な衝撃によって発生するため、骨折部の変形が特に一方向に限定されるわけではありません。前方凸変形が特に一般的とは言えないため、この選択肢も正確ではありません。
選択肢3:中下1/3の骨折では偽関節になりやすい。
中下1/3の脛骨骨折は血流が比較的少ない部位であり、治癒が遅れやすいです。このため、適切な治療が行われない場合、偽関節(非連合)が形成されるリスクが高くなります。この選択肢は正しいです。
選択肢4:斜骨折の骨折線は前内方から後外上方へ走る。
斜骨折は一般にねじれる力(トルク)や曲げる力が作用した際に発生します。骨折線が前内方から後外上方に走るパターンは、脛骨における斜骨折で一般的な方向です。この選択肢も正しいです。
以上の分析から、正しい答えは「3」と「4」であり、これらは下腿骨骨幹部骨折の特徴的な現象を正確に説明しています。