75歳の女性。食事中に顎が閉まらなくなり来所した。半開口のままで、口の開閉はわずかに可能である。オトガイ部は左側に偏位している。患側の耳孔前方に陥凹を触知する。 考えられるのはどれか。
1→顎関節の「側方脱臼」は、食事中にちょっと口を開けた程度では絶対に起きません。顔面への殴打や交通事故など、強力な外力によって下顎骨の骨折を伴いながら無理やり横にズレる特殊な外傷です。
今回の「食事中に発生した」という状況設定に全く合わないため真っ先に間違えとなります。
2→選択肢1参照
3→食事中の大きな開口で口が閉じなくなるのは、前方脱臼の典型です。
片側脱臼では、アゴの先端(オトガイ部)が「脱臼した側の反対側」へズレるルールがあります。問題文で「左側に偏位」とあるため、脱臼しているのは右側になります。
4→もし「左側」の前方脱臼であれば、アゴの先端(オトガイ部)は、左の反対側である「右側」にズレるはずです。
問題文の「左側に偏位している」という記述と矛盾するため間違いになります。