1→選択肢1) 固定指は示指から小指とする。
誤りです。指の固定時には通常、損傷を受けた関節だけを固定することが多いです。損傷した示指だけを適切な肢位で固定する必要があります。他の無関係な指を固定する必要はありません。
正解は「選択肢2」です。
選択肢2) 固定肢位はPIP関節伸展とする。
正解です。示指のPIP関節背側脱臼においては、正中索損傷を合併している場合には、伸展位での固定が望ましいとされています。伸展固定は脱臼した関節を正常な位置に安定させ、正中索の治癒を促進するためです。
選択肢3) 固定範囲はMP関節手前から指尖部までとする。
誤りです。固定範囲は損傷を受けた関節に焦点を当て、必要最小限に留めるのが一般的です。示指のPIP関節のみを固定する場合、必ずしもMP関節から指尖までを固定する必要はありません。
選択肢4) 固定期間は5週とする。
誤りです。固定期間は一般に、損傷の程度や治癒の進行具合によって個々に異なります。脱臼や正中索損傷の重度によっては、5週間以上の固定が必要になることもありますし、軽度の場合は5週間未満で十分なこともあります。したがって、一律に5週間とは言えません。