1→1) 筋腹に好発する。
解説: ハムストリングスの肉離れは筋腹だけでなく、筋腱接合部でもしばしば発生します。肉離れが筋腹で発生するのは一般的ですが、特にハムストリングスの場合は筋腱接合部にも注意が必要です。したがって、この選択肢は正解ではありません。
2) 求心性収縮で起こりやすい。
解説: ハムストリングスの肉離れは、実際には遠心性収縮(筋肉が力を発揮しながら伸びる動作)時により起こりやすいとされています。運動中、特に走り込みやジャンプの着地など急激な遠心性収縮により負荷がかかる状況でハムストリングスの肉離れが生じることが多いです。そのため、この選択肢は不正確です。
3) 下肢長の不一致が原因となりえる。
解説: 下肢長の不一致は肉離れを含む様々な下肢の障害の原因となる可能性があるため、これは正しい記述です。下肢長の不均衡は歩行や走行時のバイオメカニクスに影響し、筋肉への過剰なストレスをもたらす可能性があり、その結果、ハムストリングスの肉離れを引き起こす可能性があります。正解は「選択肢3」です。
4) 損傷程度の評価にHBDを用いる。
解説: HBD(Hemoglobin-based oxygen carriers)とは、ヘモグロビンに基づく酸素運搬物質のことで、運搬用の人工血液製品などで使用される用語です。筋肉損傷の程度を評価する際に使用されるものではなく、この文脈では関係がありません。肉離れの損傷程度は通常、痛みの程度、筋肉の機能低下、腫脹の有無などを総合的に評価することで行われます。したがって、この選択肢は誤りです。