1→解説:
選択肢1) 心拍数
甲状腺ホルモンは心拍数を増加させる作用があります。したがって、甲状腺ホルモンの作用が増すと心拍数は上昇し、減少することはありません。従って、心拍数が低下するというのは不適切です。
選択肢2) 熱産生
甲状腺ホルモンは基礎代謝を上げることにより熱産生を促進します。甲状腺ホルモンの量が増えるほど、熱産生は増加します。そのため、熱産生が低下するのではなく、逆に増加するので、この選択肢も間違いです。
選択肢3) 酸素消費量
甲状腺ホルモンには体の代謝を活性化させる作用があり、それにより酸素消費量は増加します。よって、甲状腺ホルモンの作用で酸素消費量が低下することはありません。この選択肢も正解ではありません。
選択肢4) 血中コレステロール値
正解です。甲状腺ホルモンはコレステロール代謝を促進するため、血中コレステロール値を低下させる作用があります。甲状腺機能低下症の場合には血中コレステロール値が高くなりやすいとされています。したがって、甲状腺ホルモンの作用によって血中コレステロール値が低下するのは正しいです。