1→伸筋共同運動で正しい組み合わせはどれか。
1) 肩関節-挙上
挙筋運動は伸筋共同運動ではありません。挙上は主に上腕筋や三角筋などの作用によるもので、これらの筋肉は肩関節を伸展する筋ではないためです。
2) 肩関節-内転
選択肢2が正解です。肩関節の動きには内転という動作が含まれますが、これは上腕骨を体の中心に向かって動かす動作です。肩関節の内転は大胸筋や広背筋などが関与する動作で、これらの筋肉は肩関節の内転運動の際に共同して働くため、伸筋共同運動とされます。
3) 前腕-回外
前腕の回外は伸筋共同運動ではありません。回外は前腕の二つの骨である橈骨と尺骨が交差しないような動きで、この動きは特に回外筋や小円筋などが担当しますが、伸筋共同運動には当てはまらないためです。
4) 手関節-尺屈
手関節の尺屈は伸筋共同運動ではありません。尺屈は手関節を小指側に曲げる動きで、これは手の尺側に位置する尺屈筋によって行われます。しかし、この尺屈筋は伸筋ではなく、それゆえに伸筋共同運動とは考えられません。
したがって、正しい組み合わせは「肩関節-内転」であり、正解は選択肢2です。