1→1) A型肝炎の60~70%は慢性化する。
解説:この情報は誤っています。A型肝炎は通常自己限定的で、慢性化することはまれです。慢性化する可能性があるのはB型肝炎やC型肝炎です。
2) HBe抗原陽性感染性が弱い。
解説:この情報も誤りです。HBe抗原陽性はB型肝炎ウイルスの活発な複製と関連しており、感染性が高い状態を指します。
3) HBs抗体陽性はB型肝炎の既往を示す。
解説:これが正しい情報です。HBs抗体(ヘパタイティスB表面抗体)は、B型肝炎ウイルスに対する免疫応答の一環として体内で作られます。この抗体が陽性であることは、過去にB型肝炎に感染したか、またはワクチン接種により免疫が形成されたことを示しています。選択肢3が正解です。
4) C型肝炎は慢性化することはない。
解説:これも不正確な情報です。C型肝炎は慢性化することが非常に一般的で、感染者の約75%が慢性肝炎を発症すると報告されています。実際にC型肝炎は慢性化しやすいことで知られており、C型肝炎による慢性肝疾患が肝硬変や肝臓がんのリスクファクターとなります。