45歳の女性。1年前のコーレス(Colles)骨折によって、橈骨が軽度短縮転位している。1ヶ月前からドアノブを回す際に違和感を手関節に覚え、1週前から手関節尺側に腫張と疼痛が出現した。考えられるのはどれか。
1→橈尺骨癒合は橈骨と尺骨が癒合して前腕の回内・回外が著しく制限(ほぼ消失)するのが典型で、本例のような橈骨短縮後に出る手関節尺側の腫張・疼痛(尺骨突き上げ/TFCC障害など)とは所見が一致しません。
2→背側の痛みや母指伸展不能が生じます。
3→橈骨が短縮して治癒すると、相対的に尺骨が長くなり(プラスバリアンス)、尺骨頭が手根骨(TFCCや月状骨)を突き上げて尺側の痛みを起こします。
4→骨折後に痛みが不釣り合いに強く、腫脹や皮膚温・色調変化などが手全体に広がるのが特徴で、尺側の局所痛主体の本例とは一致しにくいです。