1→急性腎盂腎炎とは、腎盂腎杯から腎実質に及ぶ炎症をいう。これは発熱・悪寒・患側肋骨脊柱角の疼痛が起こる。膀胱炎症状も認める場合があるが、本症例では発熱していないため誤り。
2→子宮筋腫とは、子宮にある平滑筋由来の良性腫瘍である。妊娠可能年齢から閉経後までみられ、腫瘍がある部位や大きさにより症状は異なるが、過多月経・月経痛・腹部腫瘤触知・貧血・頻尿・排尿困難などがある。よって、排尿時痛はみられないため誤り。
3→急性膀胱炎は、主に大腸菌が尿道から逆行性に感染するもので、妊娠可能年齢の女性に多い。症状は、頻尿・恥骨上部痛・排尿時痛・尿混濁がみられる。
4→腎結石は背部~側胸部痛・激痛がみられ、尿路が傷ついた場合は血尿がみられるため誤り。