1→癌の骨転移は高齢者に多く、男性は肺癌・前立腺癌、女性は乳癌によるものが好発する。骨転移部位は、脊椎・骨盤・肋骨・肩甲骨に多いため正しい。
2→孤立性骨嚢腫は、幼児~小児の長管骨骨幹端部、特に上腕骨近位・大腿骨近位・踵骨に好発する良性腫瘍である。X線像では、病的な多房性の透亮像・病的骨折・骨皮質の皮殻化などがみられる。
3→ユーイング肉腫は、幼児~10歳代の長管骨骨幹部~骨幹端部・骨盤に多く発生する悪性腫瘍である。X線像では、骨肉腫に類似する骨破壊・骨硬化像・溶骨像などがみられる。
4→線維性骨異形成症とは、腫瘍類似疾患で骨形成障害と考えられている。X線像では、スリガラス様透明像・羊飼いの杖変形・骨皮質の皮殻化などがみられる。