第20回国家試験 午後103
15歳の男子。柔道で第2中手骨骨幹部を骨折した。
整復を行い、手関節軽度伸展位で示指をMP関節30°・PIP関節90°・DIP関節45°屈曲位でアルミ副子で3週固定した。
固定除去後、指を屈曲させると、示指が中指に重なっていた。この重なりを予防する初期の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
正解!
不正解 答え 1・4
1→本症例は、第2中手骨骨幹部骨折によるオーバーラッピングフィンガーである。これは捻転転位の残存や、固定処置の誤りで起こる。固定時の予防として、罹患指だけでなく隣接指と固定し、さらに指先を舟状骨結節に向けてすることが大切である。よって、今回の場合は示指と中指とともに固定するべきである。選択肢2・3の処置は誤り。
2→「1」の解説を参照
3→「1」の解説を参照
4→「1」の解説を参照