1→1) 下方へ牽引する。
この選択肢は、肩鎖関節脱臼の整復においては不適切な方法です。下方への牽引は、例えば肩関節脱臼の整復時に用いられることがありますが、肩鎖関節脱臼の際には効果的な整復法ではありません。
2) 上方へ押し上げる。
この選択肢が正解です。肩鎖関節脱臼では、鎖骨の一端が上方に移動してしまっているのが一般的です。整復を行う際には、脱臼した鎖骨を元の正しい位置に戻す必要があるため、上腕を使用して患部を上方へと押し上げる動作を行います。
3) 内方へ牽引する。
この選択肢も肩鎖関節脱臼の整復には適していません。肩鎖関節脱臼の整復では方向性を考慮して適切な方法を選ぶ必要がありますが、内方への牽引だけでは整復に必要な動作を達成することはできないためです。
4) 外方へ押し上げる。
この選択肢も肩鎖関節脱臼の整復には不適切です。整復の際には脱臼の方向に逆らって動作を行う必要があるため、外方へ押し上げるという動作では脱臼した鎖骨を適切な位置に戻すことが困難です。
肩鎖関節脱臼の整復に際しては、鎖骨が適切な位置に戻されるよう、確実かつ慎重な手技が求められます。そのため、適切な整復法としては選択肢2の「上方へ押し上げる」が最適な方法となります。
