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1) 検者は患者の健側前方に位置する。この選択肢は肩関節のインピンジメントを確認する特定の動作を説明していません。肩のインピンジメントテストを行う場合、検者の位置も大切ですが、この要素だけではインピンジメントを確認することはできません。
2) 検者は大結節を押さえる。この選択肢では、押さえる動作を指示していますが、これ自体はインピンジメントの検査には直接関係していないため、判断のための具体的な評価方法とは言えません。
3) 肩関節を内旋位で挙上する。選択肢3が正解です。肩関節のインピンジメントテストでは、肩を内旋させた状態で挙上することにより、肩関節内の構造、特に回旋腱板と峡部(アクロミオン下部)との間で挟まれやすくなります。この挙上動作によって痛みが誘発されるかどうかを確認することで、インピンジメントの有無を評価することができます。
4) 挙上は自動運動で行う。この選択肢はインピンジメントテストの実施方法の一部に触れていますが、自動運動であるか被動運動であるかは、インピンジメントを評価するにあたり決定的な要因ではありません。そのため、この情報だけで肩関節のインピンジメントを確認する動作とは言えないのです。ただし、実際には被動運動を用いて検査を行うことが一般的です。