1→1) 結節間溝部の疼痛を確認する。
スピードテストでは、上腕二頭筋の長頭腱の炎症や不安定性を評価するために、肩関節を使った一連の動作を行います。結節間溝部の疼痛の確認は、その動作の中で重要です。上腕二頭筋長頭腱の滑走路である結節間溝に負荷がかかることで疼痛が誘発される場合、このテストは陽性であるとされます。
2) 患者に肩屈曲を指示する。
スピードテストの際に肩屈曲を行うのは、上腕二頭筋長頭腱にテンションをかけるためです。肩を屈曲させながら施行することで、腱の安定性や炎症の有無を評価することができ、正しい手順の一部です。
3) 肩部と前腕遠位部を把持する。
このステップは、検者が患者の肩と前腕を適切に支持し、動作のコントロールを助けることを意味します。この手技を正確に実施することで、肩関節や上腕二頭筋の腱の異常をより的確に評価することができます。
4) 前腕を回内位で行う。
スピードテストは、肩屈曲の間に肩外旋を伴う動きを行い、上腕二頭筋長頭腱にストレスをかけることを目的としています。このテストを行う際には、前腕を回内位ではなく回外位で持ち、肩関節の外旋をサポートする必要があるため、選択肢4は誤りであり、正解は「選択肢4」です。