1→アキレス腱断裂に対する固定の際には、特に圧迫が皮膚障害を引き起こしやすい部位に注意が必要です。
1) 下腿中央
下腿中央では固定具が直接的な圧迫を加えることは少なく、アキレス腱断裂の固定において特に皮膚障害が生じやすい部位ではありません。
2) 断裂部
断裂部は直接固定を要する部位ですが、ここが圧迫により皮膚障害を受けやすいかと言うと、通常はむしろ保護されるべき部位であり、固定方法を適切に行えば圧迫による皮膚障害が特に生じやすい部位ではありません。
3) 踵部
アキレス腱の固定に際し、踵部は特に圧迫や摩擦による皮膚障害が生じやすくなります。皮膚が薄い上、ギプスやその他の固定装具が踵を圧迫しやすいため、ここに注意を払う必要があります。選択肢3が正解です。
4) 足弓部
足弓部も固定の際には、圧迫に注意が必要な部位ではありますが、アキレス腱断裂の固定において特に圧迫による皮膚障害が生じやすいとはされていません。特に踵部と比較すると、皮膚障害が生じやすい部位ではないでしょう。
したがって、アキレス腱断裂に対する固定で圧迫による皮膚障害が生じやすい部位は選択肢3の踵部となります。適切な圧迫緩和措置を講じることで、皮膚障害のリスクを低減することが可能です。