1→選択肢1) 上斜筋
上斜筋は眼球を動かす外眼筋の一つで、眼窩の上方から出発し、滑車と呼ばれる小さな軟骨を介して眼球の後方と外側に付着します。この滑車は眼球を回転させる際に、筋の方向を変えるロープが滑車を通る仕組みと似ているためこの名が付けられています。上斜筋は眼球を内旋させる(目を鼻側に向かせる)と同時に下降(目を下向きにする)、外転(目を外側に動かす)の動きを担います。したがって、滑車が関与するのは上斜筋です。
選択肢2) 上直筋
上直筋は眼球を直接上に向かって引き上げる役割を持つ外眼筋の一つです。上直筋には滑車は関与せず、眼球を上転させる(目を上向きにする)作用があります。
選択肢3) 下斜筋
下斜筋も眼球の運動を司る外眼筋ですが、こちらは滑車を介さずに眼球の前方と外側に作用しており、目を内旋させつつ、上昇(目を上向きにする)、外転(目を外側に動かす)させる筋肉です。
選択肢4) 下直筋
下直筋は眼球を下向きに動かす役割を持つ外眼筋です。滑車の構造を持たず、眼球を下転させる(目を下向きにする)筋肉であります。
選択肢1が正解です。