1→1) 咬筋
咬筋は、咀嚼筋の一つで、側頭骨の咬筋窩から起始し、下顎骨の角と支とに停止します。その主な作用は咬合力を発揮することで、下顎を上顎に対して引き上げる役割を担っています。この筋肉は下顎頸には停止しません。
2) 側頭筋
側頭筋も咀嚼筋のひとつで、側頭骨の側頭窩から起始し、下顎骨の歯槽突起の冠状突起に停止します。この筋肉も下顎頸には停止しないので、選択肢2も不正解です。
3) 外側翼突筋
外側翼突筋(外翼筋)は側頭骨の大翼突起から起始し、下顎骨の顎頭に停止する筋肉です。この筋肉は下顎を前方に移動させたり、口を開く際に顎頭を前に引き出すことで関与します。また、外側翼突筋は下顎頸部に停止するため、選択肢3が正解です。
4) 内側翼突筋
内側翼突筋(内翼筋)は、蝶形骨の翼突下突起から起始し、下顎骨の顎頭内側に停止する筋肉です。この筋肉の主な作用は下顎を後方や側方へ引くことによって、口を閉じる動作を補助することです。内側翼突筋も下顎頸には停止しないため、選択肢4も不正解です。
よって、選択肢3が正解です。