1→1) 項靭帯
項靭帯(nuchal ligament)は、背骨の基部の外側から首の後ろを通って、頭蓋骨の外後頭隆起まで伸びる靭帯です。その主な役割は、頭を支えるとともに、頸椎の運動を制限することにあり、椎弓間を直接連結する靭帯ではありません。
2) 棘上靭帯
棘上靭帯(supraspinous ligament)は、脊椎の後面にある椎骨の棘突起の尖頂を結ぶ靭帯であり、特に背部の椎骨間に見られます。棘上靭帯は、棘突起の間を連結するが、椎弓とは異なる箇所に存在するため、この質問文における椎弓間を直接連結する靭帯ではありません。
3) 棘間靭帯
棘間靭帯(interspinous ligament)は、隣り合った椎骨の棘突起間に位置し、これらの突起を前後方向に結ぶ靭帯です。椎弓間ではなく、棘突起間を連結するので、この質問の答えとはなりません。
4) 黄色靭帯
黄色靭帯(ligamentum flavum)は、隣り合った椎骨の椎弓間を連結する靭帯です。この靭帯は、その名が示すように、黄色を帯びた色をしており、柔軟性がありながらも弾力性に富むため、脊椎の安定性を保つ上で重要な役割を果たします。椎弓間を連結するのは黄色靭帯なので、選択肢4が正解です。