1→写真に示された部位と筋に基づいて、各選択肢について解説します。
1) 長胸神経
長胸神経は、前鋸筋(Serratus anterior muscle)を支配する神経です。前鋸筋は肩甲骨を胸壁に固定し、肩甲骨の前方回旋と肩の挙上を補助します。写真に示された矢印の部位から、その筋の支配神経が問われているため、選択肢1が正解です。
2) 胸背神経
胸背神経は広背筋(Latissimus dorsi muscle)を支配します。広背筋は上肢を体幹に引きつける作用を持ちますが、写真で示された部位は広背筋の位置に合致せず、その支配神経ではありません。
3) 肩甲上神経
肩甲上神経は肩甲挙筋(Levator scapulae muscle)および上部僧帽筋(Upper fibers of Trapezius muscle)を支配します。これらの筋は、ともに肩甲骨を持ち上げる作用を持っていますが、写真に示された部位への支配神経ではないため、この選択肢は正解ではありません。
4) 肩甲下神経
肩甲下神経は小円筋(Teres minor muscle)と三角筋(Deltoid muscle)の一部分を支配しますが、これらの筋群は写真で示された部位や前鋸筋とは異なるため、この神経が支配しているとはいえません。
以上の解説に基づき、写真で示された部位に付く筋の支配神経は長胸神経であり、選択肢1が正解です。