1→1) 外腹斜筋腱膜 - 鼡径管はその上壁を外腹斜筋腱膜によって構成されています。この腱膜は鼡径管に関わる重要な構造であり、正常な解剖学においては鼡径管の一部を形成しています。
2) 腹直筋鞘後葉 - 腹直筋鞘後葉は鼡径管を構成する要素ではありません。腹直筋鞘は腹直筋を包む繊維質の構造であり、鼡径管の構築には直接関与していません。したがって、選択肢2が正解です。
3) 鼡径靱帯 - 鼡径靱帯は鼡径管の下壁の一部を形成しています。この靱帯は腸骨稜から恥骨結合へと走り、鼡径部における重要な解剖学的構造物の一つです。
4) 腹横筋 - 腹横筋は鼡径管の後壁に寄与する筋肉の一つです。この筋肉の腱は、鼡径管の後壁を構成する要素として考えられていますが、腹横筋そのものは鼡径管を構成する直接的な要素ではありません。ただし、選択肢のなかでは腹直筋鞘後葉よりも鼡径管との関連性があるため、正解は2) 腹直筋鞘後葉です。