1→1) 陰部大腿神経は仙骨神経由来ではなく、腰神経叢に由来する神経であり、特に腰椎第12神経根と第1腰神経根から成る腹股溝管を通過して陰部へと分布する神経です。
2) 外側大腿皮神経も仙骨神経由来ではなく、腰神経叢の一部である第2腰椎から第3腰椎の神経根から出て、大腿の外側面の感覚を司っています。
3) 後大腿皮神経は仙骨神経叢の神経であり、具体的には仙骨神経叢の中の小殿神経(お尻の神経の枝)に由来します。この神経は大腿の後面の感覚を供給するため、仙骨神経由来と言えます。したがって、選択肢3が正解です。
4) 大腿神経は仙骨神経叢からではなく、腰神経叢の一部であり、腰椎第4神経根から第3仙神経根までの神経繊維によって構成されます。この神経は大腿の前面の筋肉を制御し、また前面及び内側面の感覚を供給しますが、仙骨神経叢からではないため、こちらも不正解です。
以上の解説から、仙骨神経由来の神経は選択肢3の後大腿皮神経です。