第30回柔道整復師国家試験 午前79

1→肺尖の位置について考えるとき、それは第一肋骨の上に位置していることを覚えておくと理解しやすいです。ここから各選択肢についての解説を行います。 1) 鎖骨の頭側 正解は選択肢1です。人体では肺尖は第1肋骨の上に位置し、この部分は鎖骨の直ぐ下に相当します。このため、鎖骨の頭側（鎖骨直下）が肺尖の高さと言えます。 2) 胸鎖関節 胸鎖関節は鎖骨と胸骨が接続する部分であり、肺尖が位置しているのは、これよりもわずかに上の鎖骨の直下です。したがって、胸鎖関節は肺尖の正しい位置ではありません。 3) 胸鎖関節と胸骨角の間 胸鎖関節と胸骨角の間では肺尖を見つけることはできません。胸骨角は胸骨の二つの部分、体と柄が接する角度がある部分であり、これは肺尖の位置よりも下に当たります。 4) 胸骨角 胸骨角は胸骨の上部に位置する角度を持った点であり、肺の位置とは直接関係がないため、肺尖を特定するには適していません。 したがって、選択肢1が肺尖の高さを正しく示しています。