1→1) 自動性がある。
自動性とは、外部からの刺激や神経的な制御がなくても自発的に活動する性質のことを指します。骨格筋線維は自律的に活動するのではなく、運動神経からの指令によって収縮するので、自動性はありません。自動性を持つのは、心筋や平滑筋のような他の筋肉です。
2) 複数の核をもつ。
骨格筋線維は複数の核を持ち、それは筋線維の周辺に位置しています。これは骨格筋細胞が複数の筋芽細胞の融合によって形成されるためであり、一つの筋線維が長い筒状の細胞でありながら多数の核を持つことが特徴です。したがって、選択肢2が正解です。
3) 自律神経が支配する。
自律神経は内臓の活動や体の自律機能を調節するために働きますが、骨格筋は自律神経ではなく、体の意志に応じて動かすことができる運動神経によって支配されています。したがって、骨格筋線維が自律神経によって直接制御されることはありません。
4) ギャップ結合で連絡する。
ギャップ結合は細胞間における直接的な化学物質や電流の通路を提供する細胞間接触ですが、骨格筋線維はギャップ結合を用いて互いに通信することはありません。ギャップ結合は主に心筋や平滑筋など、他のタイプの筋肉で見られ、これによってこれらの筋肉が一斉に活動することが可能になっています。骨格筋では、各筋線維が個別に運動神経からの信号を受け取り収縮するため、ギャップ結合は関与しません。
したがって、選択肢2「複数の核をもつ。」が正解です。