1→選択肢1) 成人の体内のカルシウム総量は約100gではなく、およそ1,000~1,200g程度です。このため、選択肢1は誤りです。
選択肢2) 成人の体内のカルシウムの約99%は確かに骨や歯の組織に含まれており、骨の強化や歯の硬化に重要な役割を果たしています。選択肢2が正解です。
選択肢3) 血中カルシウムレベルは通常、甲状腺ホルモンや副甲状腺ホルモンの調節作用によって一定に保たれています。肝機能不全がカルシウムレベルの増大を直接引き起こすわけではありません。むしろ、肝機能不全がある場合は、ビタミンDの代謝が十分に行われず、カルシウムの吸収が低下する可能性があります。選択肢3は誤りです。
選択肢4) 血中のカルシウムは一部がイオン化カルシウム(自由カルシウム)として存在し、その他の大部分は蛋白質(主にアルブミン)に結合しています。血中カルシウムの約40%がこのように蛋白質に結合していると言われています。選択肢4にも一定の真実はありますが、「大部分」という表現が不正確なため、この文脈では誤りとされます。正しい表現では「血中のカルシウムはイオン化された形と結合している形の両方で存在し、結合している割合は約40%である」となります。