1→1) 肺コンプライアンスの増加時、肺はより容易に膨張し、呼吸筋の労力は減少します。一方、気道抵抗の増加は呼吸筋の仕事量を増加させますが、これだけでは仕事量の総合的な増加にはつながりにくいです。
2) 肺コンプライアンスの増加と気道抵抗の低下は両方とも呼吸を楽にし、呼吸筋の仕事量を減少させます。従って、この組合せは呼吸筋の仕事量を増大させる因子とは考えにくいです。
3) 肺コンプライアンスの低下は、肺が膨張しにくくなるため呼吸筋により多くの労力を要求します。加えて、気道抵抗の増加は呼吸する際の抵抗が高まり、肺への空気の流入・流出が困難になるため、呼吸筋の仕事量を一層増加させます。このため、選択肢3が正解です。
4) 肺コンプライアンスの低下によって肺は硬くなり、呼吸筋の仕事量は増加します。しかし、気道抵抗の低下はその影響を相殺し、呼吸が楽になる可能性があります。したがって、この組合せでは呼吸筋の仕事量が必ずしも増大するとは限りません。
選択肢3が正解です。