65歳の男性。自転車走行中に転倒し、ガードレールで左前胸部を強打した。呼吸困難となり救急搬送された。来院時血圧98/64mmHg、脈拍100/分、呼吸回数20/分。体表面に明らかな外傷はみられない。来院時の胸部エックス線写真(別冊No.1)を別に示す。考えられる診断はどれか。
1→無気肺では、肺組織の容量減少を伴う虚脱であり、無気肺が広範囲に及ぶと、呼吸困難または呼吸不全を起こすことがあります。
2→左側の肺がしぼんでいる所見が見られます。頻脈と低血圧の所見もあります。よって、緊張性気胸の可能性が高いです。
3→心臓破裂の徴候は心膜摩擦音、失神、頚動脈怒張で、心筋梗塞による場合が多い。
4→大動脈破裂は基本的に自覚症状はありません。