1→1) 最初にブラシで擦る。
この選択肢は誤りです。手指の消毒では、ブラシを使う前に流水での手洗いを行い、その後に消毒液を手に適用します。ブラシを使う場合もありますが、無理に擦り過ぎると皮膚を傷つける原因になり、かえって細菌感染を引き起こすことがあるため、注意が必要です。
2) 流水による手洗いでは温水より冷水の方がよい。
この選択肢も誤りです。実際には、温水の方が手についた油性の汚れを落としやすく、流水での手洗いにおいては温水を使用するのが一般的です。ただし、熱すぎる水は避け、手肌を保護しながら適温の水で洗うのが良いとされています。
3) 術前の手洗いは指先から各指、手掌の順で洗う。
実際には、術前の手洗いでは汚れや微生物の密度が高いことが知られている指先や爪の周りから適切に洗っていく手順が推奨されます。しかし、手掌の次ではなく、手首や前腕にまで手洗いや消毒を行います。そのため、この選択肢だけで完全な手順とは言えません。
4) 速乾性擦式消毒薬は30秒以上かけて手にすり込む。
選択肢4が正解です。速乾性の擦式消毒薬を使用する際には手肌に完全に広がるようにし、消毒薬が乾燥するまでの時間、通常30秒以上かけて丁寧にすり込む必要があります。これによって十分な消毒効果を得ることができます。