1→車いすのバックサポートは、利用者の姿勢保持と快適性を確保する重要な部分です。バックサポートの高さは利用者の体型や状態によって調整が必要で、腋窩(わきの下)からの高さがポイントになります。
1) 0〜5cm
この高さだと、ほとんどの利用者にとってはバックサポートが低すぎるため、上半身の支持が不十分になります。姿勢の安定や快適性を確保する上で不適切な高さです。
2) 5〜10cm
一般的な利用者にとって、腋窩から5〜10cmの高さのバックサポートは適切な高さであり、上半身を適切に支持しながらも腕の動きを妨げない程度の余裕を持たせることができます。したがって、選択肢2が正解です。
3) 10〜15cm
この高さでは、一部の利用者においては上半身の支持が向上する可能性がありますが、多くの場合、腕の動きが制限される可能性があります。脇の下に圧迫を感じたり、腕の自由度が低下したりする可能性があるため、通常は推奨されません。
4) 15〜20cm
この範囲の高さでは、ほとんどの利用者にとってバックサポートが高すぎ、腕の動きを大きく制限します。また、脇の下に強い圧迫が加わるため、姿勢保持よりもむしろ不快感を引き起こす原因となり、利用者のQOL(Quality of Life/生活の質)を低下させる恐れがあります。