第30回国家試験 午後45
60歳の男性。糖尿病で1日4回インスリン注射を行っている。
施術中に眠気を訴え生あくびをするようになった。皮膚は湿潤し、頻脈が認められた。
まず行うべきことはどれか。
正解!
不正解 答え 3
1→1) 昼寝
眠気を訴えることは低血糖の症状の一つであることがありますが、単に昼寝をすることで低血糖が改善するわけではありません。低血糖が疑われる場合は、すぐに血糖値を上げる対応が必要です。眠気がひどくなると、意識レベルの低下を招く可能性があるため、この選択肢は適切ではありません。
2) 飲水
低血糖の際、水分を補給することは脱水状態に陥ることを防ぐためには重要ですが、それ自体が血糖値を上げる効果はありません。したがって、適切な初対応とは言えません。
3) 砂糖服用
選択肢3が正解です。糖尿病患者がインスリン注射を行っており、施術中に眠気や生あくび、頻脈を訴える場合、これらは低血糖の徴候である可能性が高いです。低血糖の対応としては、すぐに簡単に消化吸収される糖分、例えばグルコース錠や砂糖水などを摂取させることが推奨されます。これにより血糖値を迅速に上昇させることができます。
4) インスリン自己注射
インスリンは血糖値を下げるホルモンです。低血糖の症状が現れた場合にインスリン注射を行うと、さらに血糖値が下がり、症状を悪化させる可能性があります。したがって、この場合にインスリンを追加注射することは不適切です。