第30回柔道整復師国家試験 午後85

1→1) 脛骨顆部骨折ーー長軸方向の圧迫 脛骨顆部骨折は、膝関節に対して直撃トラウマや落下時に脚が地面に衝突する際の圧迫によって発生することが一般的です。長軸方向の圧迫により、脛骨の顆部が損傷を受けることになります。よって、この組合せは正しいです。 2) 腓骨頭単独骨折ーー膝関節の外転 腓骨頭単独骨折は一般的には膝関節の直接の打撃や捻転（回旋）によって発生します。膝関節の外転単独が直接的な原因となるのは稀であり、この組合せは不適切と見ることができます。したがって、誤っている組合せはこの選択肢2です。 3) 脛骨粗面骨折ーー大腿四頭筋の収縮 脛骨粗面は大腿四頭筋腱が付着する部位です。激しい大腿四頭筋の収縮により、この付着部が骨折することがあります。例えば、競技中に突然止まったりジャンプ後の着地時などに発生することがです。この組合せは正しいです。 4) 脛骨顆間隆起骨折ーー前十字靱帯の牽引 脛骨顆間隆起は前十字靱帯の付着部位であり、前十字靱帯が急激に牽引されることによって起こる骨折です。例えば、スポーツ中の急な方向転換や膝の不自然なねじれの際に発生します。この組合せも正しいです。 選択肢2が正解です。